自分で動ける人は、ヘルパーさんに介助を頼めば自宅のお風呂に入れます。
でもわが家のような完全寝たきりの要介護者は完全に無理。
そのため介護サービスの訪問入浴を受けるのが必須となります。
この記事では在宅介護歴18年目のわが家が、実際に訪問入浴を利用してきて、その入浴内容とポイントをご紹介いたします。
これから利用しようと思っている方の、ご参考になれば幸いです。
要介護5でも利用できる訪問入浴
わが家の義母は要介護5。
四肢麻痺で動かせるのは首から上だけの完全寝たきり状態です。
わが家のような要介護者は、訪問入浴サービスを利用することが必須。
介護ベッドの横にバスタブを置いて入浴させてくれます。
バスタブを置けるスペースだけあれば狭い中でも利用可能。
バスタブの中で、頭からつま先までしっかりと洗ってくれるので、寝たきりのご家族を看る介護者にとってはとてもありがたいサービスです。
訪問入浴サービスを利用する際のポイント
訪問入浴サービスを利用するにあたり、ポイントがいくつかあるのでわが家の場合になりますが、ご紹介いたします。
契約前に「どこまでやってくれるか」しっかりと確認する
まずは1番最初にここが重要。
事業所によってはサービス内容も変わってくるので
「どこまでやってくれるのか」
しっかりと細かいところまで確認することが大事です。
わが家の場合で言えば用意するもの、例えば石鹸やタオルなどはこちらで用意するのかなど。
また入浴後はどこまでやってくれるのか。
髪を乾かしてくれるのか
とか
ベッドにどの状態までやってくれるのか。
ちなみにわが家で用意するものは
- 介護ベッドの新しい防水シーツ
- 枕カバー
- SOYOのシーツ
- 着替え
- 入浴後に体に塗る薬
介護ベッドに戻る時には、義母の体勢がわが家なりに細かい位置設定というものがあります。
詳しくは下記の記事に書いてあることですが、そこまでしっかりとやってくれます。
この辺は各家庭によって各々違うので、しっかりと確認しておいた方がいいです。
気をつけることを伝える
わが家の義母は気をつけることがたくさんあります。
- 気管切開
- 腸瘻
- 両腕の皮が脆くなっている
など。
だから利用する前にしっかりと担当者に伝え、スタッフに共有するようにお願いしましょう。
わが家ではマニュアルを作成して渡しています。
部屋の温度
入浴時には利用者は裸になるので、部屋の温度は高めに設定することも気をつけたいです。
特に冬なんかは要注意。
服を着ている我々の室温に合わせたら大変です。
まして要介護者は体力も弱っているし高齢の人も多いので、我々が「暑い」と思っても室温だけは配慮したいポイント。
いつも我々は、汗だくになるぐらいまで室温を上げています。
わが家での訪問入浴の内容
それではここからは、わが家が受けている訪問入浴の内容を一例としてご紹介いたします。
流れ的にはどこの事業所もほぼ同じだと思います。
スタッフの中に看護師さんが必ずいるので体温や血圧、パルスなどを入浴前に計測します。
わが家の場合ですが、自力で出せないためにガス抜きをします。
ベッド上で服を脱がせてくれます。
もちろん男性スタッフに見えないように、タオルでしっかりと隠して配慮してくれます。
寝たきりの人でも大丈夫なように、ストレッチャーみたいなシートがバスタブの上に張られていて、そこに寝せます。
くるくるとレバーを回すと、少しずつ下の湯が張ったバスタブに降りていく仕組み。
寝た状態のままお湯に浸かっていきます。
お湯に浸かった状態で、髪の毛から顔・体・足の指先まで、丁寧に洗ってくれます。
入浴後はしっかりと水分を拭き取ってベッドに移してくれます。
そこから全身に必要な薬などを塗ってくれ、おむつや綺麗な服を着せてくれます。
しっかりと髪を乾かしてもらい、前項で示したわが家なりのベッド体勢に整えてくれて終了です。
最後もバイタルを計測。
まとめ
なんとなくざっくりでも分かってもらえたと思います。
わが家の義母は、完全寝たきりで気をつけるポイントもこだわるポイントも多いのですが毎週入浴できています。
だからほとんどの人は、もっと安心して利用できると思います。
あとはこちら側の要求をどこまでやってくれるのか気をつけてくれるかは、事業者やスタッフ次第です。
あまりにも酷いところなら、ケアマネを通して変えることも場合によっては必要。
しっかりと安心してお願いできる事業所を見極めるのも、介護者の務めです。
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