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第9話 在宅介護生活のスタート!想像していたのとはだいぶかけ離れていた現実

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特養に入りやっと安心できたのも束の間。

次々と起きる特養での不可解なこと。

さすがにもうこれ以上は危ない!

と思い、在宅介護をする決心をする。

しかし、在宅介護は想像を絶することばかりだった。

目次

7年間の施設生活とおさらば

7年間の施設生活とおさらば

義母は、60歳という若さで脳出血で倒れ、それからはずっと要介護5の完全寝たきり状態。

左半身麻痺なので右手は動かせた。

それでも人の手を借りずには何もできない状態で、完全介助が必要な状態。

妻は一人っ子で、小さい時に両親は離婚したので母子家庭で育った。

義母が倒れた時も頼る人はほとんどいず、女で一つで支えてきた。

倒れた時はまだ独身でOLをやりながらの介護。

当時は西東京の山奥の施設に預けていたため、土日の休みには電車・バスを乗り継ぎ、片道2時間近くかけて毎週面会に行っていた。

その度に義母には、

「いつか絶対に迎えに来るからね。待っててね」

と約束していた。

でも義母はそんな娘の言葉にこう返していた。

「お母さんは大丈夫。自分の幸せを考えなさい。人間はどこでも生きていけるから大丈夫。」

と。

そんな話も聞いていたから余計に見離せなかった。

これが「早く迎えにきて」とか「親が倒れたら子供が看るのは当然」とか言われたらまた違ったと思う。

倒れてから7年間、数ヶ所の老健・特養と転々としてきた。

その間に毎週末妻は面会に行っていたのだ。

今までの各施設ではいろんな辛い思いもしてきた。

そして最後の特養では,

最悪な出来事がたくさんあった。

もういいだろう。

今まで二人ともよく頑張った。

これからは毎日同じ屋根の下で一緒に過ごせる。

特養から義母を引き取り、3人の在宅介護生活が始まった。

特養から脱出!念願の在宅介護生活の初日

特養から脱出!念願の在宅介護生活の初日

初めて義母が家に来た日は今でも覚えている。

当時は介護ベッドのレンタルもまだしていなく、リクラインングができる簡易的なベッドを用意した。

1番最初に大変だなと思ったことは、当時の玄関には3~4段ほどの階段を上らなければならなかったこと。

ここは介護タクシーの運転手に手伝ってもらって、一段一段慎重に上った。

部屋に入ると、今度は車椅子の義母をベッドに移乗させるに苦労した。

介護の「か」の字も知らない僕は、おっかなびっくり義母を抱き上げゆっくりと移動した。

ベッドに移乗

ここまでで一苦労。

今となっては簡単にできるが、当時は何もかもが初めて。

汗びっしょり。

先が思いやられると頭の片隅に浮かんだ。

想像とはだいぶかけ離れたいた在宅介護生活の現実

想像とはだいぶかけ離れたいた在宅介護生活の現実

車椅子からベッドへの移乗の他に、こんなところにかなり苦労した。

  • 食事介助
  • 歯磨き
  • 着替え
  • オムツ替え
  • 体交

と、まるで大きな赤ちゃんを育ててるような感覚。

当たり前だが、我々の新婚生活はどこへと言わんばかりに、完全に介護中心の生活になった。

軽く考えすぎていた。

でもあのまま介護施設にいたら危ない。

複雑な気持ちをもったまま毎日こなしていくのが精一杯。

当時はメゾネットタイプの部屋に住んでいて、1FにはLDKとお風呂場とトイレ、2Fが自分たちの部屋と寝室になっていた。

寝たきりの義母はもちろん1Fのリビング。

そうなると生活のほとんどがこの空間になった。

寝る時も義母のそばを離れるわけにはいかないので、ほとんど1Fでの生活。

2Fはほぼ不必要になってしまった。

間取りはよかったのだが、在宅介護という点で見ると不便に感じた。

引越しを決意

引越しを決意

ということで引越しを決意。

1Fのリビングに、義母を含め3人が集まっている感じになり、普通のマンションに引っ越すことにした。

1F、2Fがなければもっと使いやすくなる。

寝たきりの介護はいかにスムーズにできるか。 

介護のしやすさを優先して引越しをすることにした。

車で10分ぐらいの場所に、いい感じのマンションが見つかった。

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この記事を書いた人

要介護5の義母を在宅介護で看てきて18年目で終止符。
介護施設での介護経験を入れるとトータル25年。
介護の世界は独特です。
最初は介護の「か」の字も全く知らなかった状態で、ここまでいろいろな経験をしてきました。
これまで培ってきた介護のノウハウや、あまり公になっていない現実を、包み隠さず発信していきます。

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