寝たきりの在宅介護をしているみなさんは、要介護者のご家族にはどんなものを着せているでしょうか?
パジャマ、浴衣、介護専門服と人によりさまざまだと思います。
でも寝たきり要介護者の着替えは毎日数回やりとても大変な介護の1つですよね。
この記事では
・寝たきりの在宅介護をしている
・着脱のしやすい服を探している
・介護専門服は値段が高いので他に何かいい方法がないか探している
・着替えがラクなおすすめの服は?
と悩んでいる方に、在宅介護歴18年目を迎えるわが家が色々模索した結果、最終的に辿りついた
着替えがラクなおすすめの上下服
をご紹介したいと思います。
少しでも同じような悩みを抱えている方のご参考になれば幸いです。
寝たきり介護は着替えが大変
寝たきりの要介護者の着替えはとても大変です。
自力で動けない人がほとんどだと思いますが、想像しただけでも分かると思います。
服を腕に通して背中に回して逆の腕を通して・・
と。
もちろん着替えにはコツがありますが、それでもやっぱり大の大人の着替えはけっこうな労力です。
わが家の着せてきた服の過去の経歴と問題点
今のスタイルに落ち着くまでに、要介護5の義母に今まで着せていた服をざっとご紹介いたします。
それぞれに介護をやる上で問題に直面しました。
どんな問題が起きたのか、みていきましょう。
最初はパジャマ
在宅介護をやり始めた当時は右も左も分からない状態。
当然のように1日中ベッドの上で過ごすという観点から、一般的なパジャマを着せていました。
でも着替えをするたびにこんな問題に直面したんです。
2番目は浴衣
パジャマでの着替えが大変だということを実感し、次に試したのが浴衣。
浴衣なら着替えるのもパジャマに比べ断然に楽になりました。
ズボンがないので両足を履かせることもなく、浴衣でくるっと巻くだけです。
でもやっぱり問題に直面しました。
経験から学んだ着替えがラクな服の条件
以前に着せていたパジャマと浴衣は、それぞれの問題に直面しました。
そこから分かったことが、以下のような服が着脱しやすく介護もしやすいという条件です。
前開きの服
前開きは介護をやる上では絶対条件です。
前開きでないと頭から被せなくてはならなく、その状態からだと両腕を袖に通すのもかなり難航します。
寝たきりの着替えの基本は、拘縮した腕から袖に通し背中から反対の腕側へ生地をもっていき、もう片方の腕を通すというのが基本。
前開きが一番適しています。
生地が伸びる服
パジャマの時に特に感じましたが、全く伸びない生地だと腕を通すときに引っ張るので破れたりしてしまいます。
特に腕が拘縮していると、思うように動かせないので伸びる生地が理想です。
服は上下で分ける
浴衣の時に感じましたが、どこか1部だけ濡らしたり汚れたりしたら浴衣1枚全てを着替えさせなければなりません。
ということはやっぱり上下別々の服の方が、そういった時でも着替える労力を減らすことができます。
最終的に辿りついたわが家のおすすめスタイル
前項の条件を踏まえて辿り着いたわが家のスタイルをご紹介致します。
このスタイルになってからは、かなり着替えが楽になり現在までこのスタイルに落ち着いています。
上半身は伸びる生地でオシャレな婦人服
着替えやすさを求めるなら、やはり服の生地は伸びるほうが断然に着替えやすいですよね。
それプラスある程度オシャレなものがあればいいということで、市販の婦人服ですがこのような服が機能性も見た目もばっちり。
伸びる生地で前開きの婦人服に出会うことが少ないので、見つけた時にはまとめ買いをしています。
下半身は季節によって生地を使い分けたこのアイテムが大活躍
下半身は両足を通すのが大変なので、ズボンはやめ巻くだけスタイルにしています。
このスタイルなら着替え時にはかなり楽にできます。
季節によって生地の種類を変えるのがポイントです。
「夏」はタオル生地
「春・秋」は薄手の毛布生地
「冬」は裏起毛の厚手の生地
まとめ
いかがでしたでしょうか。
わが家では要介護5の義母を在宅介護で看て18年目。
毎日着替える服だからこそ、着替えがラクなスタイルがいいですよね。
18年の経験から、この上下スタイルに辿り着き現在に至ります。
寝たきりの在宅介護は、毎日するケアがたくさんあるからこそアイディアも大事なポイント。
少しでもご参考になれば幸いです。
- 毎日の着替えだからこそ着替えがラクな服を選ぶ
- 上下を分ける
- 前開きで伸びる生地は必須条件
- 下半身は巻くスタイルがおすすめ
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