【誤嚥性肺炎】高齢者の死亡率が高い!症状と予防策は?我が家の経験談

専門用語

誤嚥性肺炎。

パッと見た目が何だか難しい漢字ですが、高齢者にとって起こりやすく場合によっては最悪な事態にもなりかねない誤嚥性肺炎。

通常の肺炎とは違い注意が必要な怖い病気。

現在も在宅介護で看ている要介護5の義母も過去に2度、誤嚥性肺炎になり大変だったことがあります。

今回は我が家の経験談も交えながら【誤嚥性肺炎】とはどんなものなのか、お話していきたいと思います。

誤嚥

凄い漢字ですよね。

恥ずかしながら僕は介護に携わるまでこの熟語を知りませんでした。

こんな漢字始めてみた!ってぐらいです。苦笑

早速どういうものなのかみていきましょう。

何と読む?

誤嚥と書いて『ごえん』と呼びます。

漢字を書けと言われたら間違いなく書けないぐらい難しいですが、介護をやる上ではこの『誤嚥』はかなり重要視しないといけない大事なことなんです。

誤嚥とは?

食物や唾液は、口腔から咽頭と食道を経て胃へ送り込まれます。食物などが、なんらかの理由で、誤って喉頭と気管に入ってしまう状態

日本気管食道科学会ホームページより

こちらの説明通り飲食したものや唾液が誤って食道に真っすぐに通らずに咽頭や気管に入ってしまうこと。

僕達健常者も飲食をしている時にむせることってありますよね。

それが誤嚥です。

何で起こる?症状は?

誤嚥は様々な病気が原因となるようですが、高齢者にとっての主な原因は飲み込む力が弱くなること。

誤嚥すると「むせる」あるいは「咳き込む」といった症状が出ますが、気道をまもるこれらの反射という機能が低下している場合には誤嚥をしてもむせないことがあり注意が必要です。

我が家の経験談

我が家の要介護5の義母も数年前までは口からしっかりと飲食できていましたが、年齢を重ねるごとに食事中にむせること、咳き込むことが増えてきました。

固形物以外のお茶などの飲み物でもむせることがだんだんと増えてきて、飲食する時には特に誤嚥に注意するために必ず横に付き添って介助していました。

誤嚥性肺炎

誤嚥と肺炎は関係性があるの?と始めて知った方もいると思いますが大いにあるんです。

詳しい内容をみていきましょう。

誤嚥性肺炎とは?

唾液や食べ物を飲み込むときに、誤って気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)という。通常は気管に食べ物などが入ってしまった場合、むせることで気管から異物を排出する反射機能が働く。誤嚥性肺炎とは、この機能が鈍ることで排出できなかった異物が肺に入ったままになってしまい、肺の中で炎症が起こることをいう。

ドクターズファイルホームページより

誤嚥が頻繁に起こるようになるとむせたり咳き込むことが多くなってきます。

大抵はこのむせたり咳き込むことで誤嚥した飲食物を気管から吐き出すことが出来ますが、どうしてもこの咳き込む力が年齢と共に弱ってきて吐き出すことが出来なくなっていき、誤嚥性肺炎になる高齢者が多いのです。

何で起こる?症状は?

前項で述べたように高齢になると飲み込む力が弱ってきます。

そうすると誤嚥が起こり気管に入った飲食物もうまく吐き出せなくなってくるということがほとんどです。

また飲食物以外にも唾液や痰でも誤嚥性肺炎になってしまうこともあるので、口腔ケアをしっかりして常に清潔に保つことも大事なことです。

症状は一般的には発熱や激しい咳が特徴的ですが、高齢者の場合はこのような症状が見られないことも多いのが現状。

  • 元気がない
  • ボーとする
  • 口の中に食べ物があってもなかなか飲み込まない

これらの症状があった場合には誤嚥性肺炎の可能性があるので注意が必要です。

我が家の経験談

要介護5の義母が始めて誤嚥性肺炎になった時には上記のような症状でした。

いつもなら食事はすごく楽しみにしていて、口を良く動かしモグモグと噛んでおいしそうに食べていたのですが、ある日突然に食事の時間になってもボーとして口に運ばなくなったのです。

「どうしたの?ご飯だよ。」

と声をかけても反応が薄い。

スプーンで口に運ばせて上げたのですが、食べものを口の中に入れても噛まないのです。

「お腹減ってないの?ご飯だよ」

と再度声をかけても口が動かなくボーっとしている。

様子が明らかにおかしいので、次の日に病院に連れて行ったら誤嚥性肺炎と診断されたのです。

高齢者の死亡率が高い誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は最悪死に至る怖い病気です。

特に高齢者は誤嚥性肺炎にかかる確率が高いので注意が必要で、どのぐらい誤嚥性肺炎が危険な病気なのか現状をみていきましょう。

誤嚥性肺炎による死亡率が高い

引用:厚労省ホームページ 高齢化に伴い増加する疾患への対応について

厚生労働省が発表した「人口動態統計月報年計(概数)」によると、誤嚥性肺炎が原因による死亡者数は2018年で3万8,462人となっています。

70歳以上の肺炎患者の7割以上は誤嚥性肺炎であり高齢者には切っても切れない存在。

怖い病気という事を認識することが大事です。

ただの肺炎とは違う誤嚥性肺炎

一般的な肺炎ももちろん怖い病気ですが、高齢者を在宅介護で看る家族にとっては誤嚥性肺炎は特に気をつけたい病気。

風邪をこじらせて肺炎になるのとは違い、誤嚥性肺炎は注意するポイントがあります。

誤嚥性肺炎になる原因が分かっているのとそうでないのとでは、予防できる確率も大きく変わってきます。

まずはしっかりと誤嚥性肺炎は

  1. 高齢者にとって命取りになりかねない重い病気
  2. 引き起こしてしまう原因を理解する

この2点が大事な家族を守る要になります。

誤嚥性肺炎の予防策

高齢者にとって特に気をつけたい誤嚥性肺炎。

ではどういう風に気をつけていけばいいのでしょうか。

誤嚥を予防する

誤嚥性肺炎になる大きな理由を理解したところで、やはり誤嚥を防ぐしかありません。

完全には防げないですが、今から気をつけられることもあります。

飲食に気をつける

誤嚥を防ぐ大きなポイントは食事。

飲み込みの機能がしっかりと働いていれば飲食物を飲み込んでも咳き込んだりむせたりしませんが、飲み込む力が弱ってくると咳き込みやすくなります。

1つのサインでもあり、あまりにも増えてきてしまったら飲食物に「とろみ」をつける方法があります。

介護用品の種類で粉末状のものなのですが、それを飲食物に混ぜることにより「とろみ」ができスルッと入るので誤嚥しにくくなります。

粉末を入れる量でも「とろみ」具合を調整できるので便利です。

また介護グッズでペースト状の食べ物も市販されていて現在は様々な種類があります。

そういったものを利用するのも誤嚥を少しでも防げる方法です。

唾液や痰にも注意が必要

食事以外でも自らの唾液や痰で誤嚥性肺炎になる可能性もあります。

誤嚥したものの菌が繁殖し誤嚥性肺炎を引き起こすので、口腔ケアをしっかりと行い常に口の中はきれいにしておくのもポイントです。

我が家の経験談

要介護5の義母も年齢を重ねるごとに飲み込む力は低下。

咳き込むことやむせることが多くなったので、飲み物は「とろみ」をつけて飲ませていました。

食事の方は介護グッズのペースト状の食べ物を購入して摂取。

それでもだんだんと咳き込むようになってきました。

誤嚥が起こりやすくなったら

ここからは担当医と相談するのが前提ですが、知識という所でこんな流れもあるということをお話しておきます。

これまで述べてきたようなことで予防策を講じてきても、年齢を重ねるごとにどうしても飲み込む機能は落ちてきてしまいます。

いろいろ予防策をやっても誤嚥がしやすくなってきたと思ったら、以下のような方法に移行することも考えねばなりません。

経管栄養

口から食事をすることが困難になったら医療用のチューブを用いて流動食(主に栄養剤)を投与する処置です。

何種類かあるので簡単に説明しておきます。

経鼻経管栄養

鼻からチューブを胃まで通し栄養剤を投与する方法です。

栄養注入時以外でも常にチューブは入った状態のままなので本人は少しかわいそうかもしれません。

胃瘻・腸瘻

難しい漢字ですがそれぞれ『いろう・ちょうろう』と呼びます。

お腹に小さな穴を開け栄養を注入する医療用チューブをそれぞれ胃瘻なら胃まで、腸瘻なら腸まで通し栄養剤を投与する方法。

胃瘻・腸瘻は経鼻経管と違い手術が必要です。

我が家の経験談

要介護5の義母は結局誤嚥性肺炎になってしまい一時危篤寸前の状態にまでなってしまいました。

それをキッカケに医師の意見で経鼻経管になりました。

経鼻経管栄養で2年ほど過ごしましたが、栄養を注入するのに時間がかかるという理由と担当医からの勧めで腸瘻(ちょうろう)に変えました。

腸瘻だけが理由ではないですが、それからは一度も誤嚥性肺炎になることはなく現在も元気に過ごしております。

まとめ

誤嚥性肺炎は高齢者にとっては特に気をつけたい病気。

死亡率も高く通常の肺炎とは違い誤嚥というものが引き起こす肺炎です。

高齢だから咳き込みやすくなったなどと軽くとらえずに、誤嚥を防ぐための対策を出来る範囲でやることはとても大事なこと。

そのためには誤嚥性肺炎のことをしっかりと理解することがポイントです。

ポイント
  1. 誤嚥性肺炎はただの肺炎とは違う事を理解しよう
  2. 誤嚥性肺炎は高齢者の死亡率が高い
  3. 誤嚥性肺炎を防ぐには誤嚥させないことがポイント
  4. 誤嚥がしやすくなったら他の方法で栄養をとることも視野に入れる

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