在宅介護での吸引で疲れている人必見!自動喀痰吸引器を使うメリットと注意点を解説

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自動喀痰吸引器【アモレSU1】

気管切開の要介護者の在宅介護。

気をつけなければならないことは多く、特にその中でも大変なのが喀痰吸引。

喀痰吸引は要介護者、介護者の両方に負担が重くのしかかります。

今回はそんな気管切開の喀痰吸引の負担を軽減してくれる、素晴らしい介護グッズ


自動喀痰吸引器を使うメリットと注意点


を、在宅介護歴17年の経験からご紹介したいと思います。

目次

喀痰吸引とは

喀痰吸引のイメージ画像
一般的にはこんな感じで喀痰吸引をする

喀痰吸引とは、「たんの吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)」及び「経管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻経管栄養)」などの医療行為です。たんの吸引は、痰や唾液、鼻汁を機械で吸引すること。経管栄養はチューブやカテーテルを使って胃や腸に栄養を直接注入することです。

ソラジョブ介護より

喀痰吸引は何種類かの状態での吸引がありますが、この記事では気管切開での喀痰吸引について話していきたいと思います。

気管切開をしている家族(要介護者)にとって、喀痰吸引は必須のケア。

自力で痰を吐きだせないため、介護者が痰を吸引する必要があります。

「喀痰吸引」される側する側、両方辛いし疲れる

気管切開をしている人のイメージ画像
気管切開をしている人のイメージ

喀痰吸引は、吸引器を使い痰の吸引をします。

喀痰吸引はされる側、する側両方にとって辛い行為でもあり、特に介護者にとっては1番疲れるケアではないでしょうか。

どんな辛さがあるのか説明していきます。

喀痰吸引をされる側の辛さ

喀痰吸引は吸引器に繋がれたカテーテル(細い管)を、気管切開のカニューレという部分に入れて痰を吸引します。

ちょっと想像してみて頂ければ分かりますが、喉にカテーテルを入れられるのと同じことです。


「うぇっ」


てなりますよね。

咳き込みます。

涙がでます。


それをやられるわけです。

まして気管切開をしている要介護者には寝たきりの方が多いので抵抗もできません。

やられるままです。

吸引する側もそんな状態をみるのは辛いですが、やらないと痰が詰まり窒息したり誤嚥性肺炎につながったりします。

誤嚥性肺炎を侮ってはいけません。

詳しい記事は、こちらからご覧ください。

喀痰吸引をする側の辛さ

吸引する際に苦しそうにしている要介護者を尻目に、喀痰吸引をするということは心を痛めます。

また喀痰吸引は痰が上がったら、その都度しなければなりません。

その日の要介護者の状態により、頻繁に上がる時もあればそうでない日も。

はっきり言ってめちゃくちゃ疲れるししんどいです。

昼夜問わずなので、常に横に付き添っていなければ気づくことができません。

わが家は数年前の介護ヘルパーを入れていなかった時期には、僕たち夫婦どちらかが常に要介護5の義母の横に付き添っていました。

夜寝る時も義母の横に布団を敷いて寝て、夜中に痰が上がったら喀痰吸引をやる日々を送っていました。

そのため当時は常に寝不足状態で、異常なまでの生活だったのです。

喀痰吸引をする側はこの


「いつ痰が上がるか分からない状況」


付き添っていなければならないという状態が一番大変なことで、最も疲れるケアなのです。

自動喀痰吸引器【アモレSU1】

自動喀痰吸引器【アモレSU1】
自動喀痰吸引器【アモレSU1】

そんな数年前の大変な時期に、わが家に救世主が現れました。

それは


【自動喀痰吸引器「アモレSU1」】


というもの。

この大変な状況を何とか出来ないか? 

と調べに調べまくり、たまたまこの「アモレSU1」に出逢ったのです。

アモレSU1とは

トクソー技研株式会社から発売されてる自動喀痰吸引器です。

その名の通り自動で吸引してくれる優れもの。

アモレSU1と気管切開のカニューレ部分を常時繋いでおいて使用します。

アモレSU1は吸引流量と吸引圧力を2つ調整できることが特徴です。 吸引流量と 吸引圧力の調整により、低定量で粘稠痰をゆっくり強く吸引でき、気管内のたんの吸引から唾液の吸引 まで広範囲に使用できます。 また、低定量持続吸引としての使用では、運転音が低く夜間も静かに使用 できます。

自動吸引システム‐難病ケア看護HPより

この説明通り、常時アモレを稼働しておけば痰や唾液を自動で吸引してくれます。

注意点はアモレ専用のカニューレを使用しないといけないので、必ず担当医の許可と処置が必要になります。

アモレ専用のカニューレ
アモレ専用のカニューレ

アモレSU1の使い方

アモレSU1のコントロールパネル
アモレSU1のコントロールパネル

使い方はとても簡単で、常時アモレSU1を気管切開のカニューレ部分と繋いでおき、アモレの電源を入れておけばいいだけ。

アモレSU1本体には、

・吸引流量調節
・吸引圧調節

の2つのダイヤル式調整ボタンのみが付いていますので、要介護者の状態に合わせて調節します。

あとはカニューレに垂れ込んだ痰や唾液を、自動で感知して吸引してくれる仕組みになっています。

自動喀痰吸引器「アモレSU1」のメリット

それでは早速、自動喀痰吸引器「アモレSU1」のメリットをご紹介致します。

最初の項で説明したように、手動での吸引はカテーテルを使ってやるので要介護者、介護者両方の負担がかなり大きいですが、この「アモレSU1」はスイッチを入れるだけで自動で吸引してくれるのでかなりの負担が軽減されます。

要介護者はカテーテルを気管切開から挿入されるわけではないので「うぇっ」ってなりませんせし、介護者はわざわざ手動の吸引動作をせず「アモレSU1」のスイッチを入れるだけ。

この差は歴然です。

要介護者、介護者、両者の負担が劇的に軽減

自動喀痰吸引器「アモレSU1」の注意点

良いこと尽くめの自動喀痰吸引器「アモレSU1」ですが、弱点というか使用時には注意するポイントもあります。

アモレSU1を常に点けっぱなしにしておくと、副鼻腔炎になる恐れがあるんです。

またアモレSU1を使用しているからといって、全く手動の喀痰吸引が不要というわけではありません

痰の急な吹き出しや量・硬さによっては、いつもの吸引器とカテーテルによる手での一般的な喀痰吸引行為も必要です。

注意点
  • アモレSU1を常に点けっぱなしにしておくと副鼻腔炎になるおそれがある
  • 硬い痰は吸引できない

わが家での【アモレSU1】の使い方

前項の注意点を踏まえ、以下のような使い方をしています。

わが家での「アモレSU1」の使い方は少し特殊です。

前項の理由からアモレのスイッチを常時入れているわけではなく、一般的な手で引く喀痰吸引行為とアモレを使用した吸引を状況に応じて使い分ける二刀流です。

それはこんな感じで使い分けています。

手と吸引器による一般的な喀痰吸引
  • 痰の量が多い時
  • 痰が固い時
アモレを使用した吸引
  • 上記以外の吸引時
  • 一般的な喀痰吸引をした後に引き残しがないように一応アモレのスイッチを入れて吸引

少々面倒ですが、それでも喀痰吸引行為をすることに比べれば「アモレSU1」のスイッチを入れるだけなので断然負担が減りました。

故障時には代替機も借りられるから安心

毎日1番使用するものだから故障はつきもの。

でもそんな時でも、修理中は代替機を借りられるので非常に助かります。

有料ですが、毎日の介護の負担がかなり減るのでこれは非常にありがたいサービス。

この前も 「アモレSU1」 のスイッチが壊れてしまい修理が必要で代替機を借りました。

連絡をするとこんな感じで家まで宅配で送ってくれます。

【アモレSU1】代替機
代替機は宅配で送ってくれる

左が代替機の【アモレSU1】で、右がわが家のスイッチ部が壊れた【アモレSU1】 。

わが家のアモレと代替機のアモレ
代替機のアモレとわが家の故障したアモレ

代替機のアモレには貸出専用機のステッカーが貼られています。

【アモレSU1】代替機2
代替機には「貸出専用機」のステッカーが貼られている

修理期間中には、このように借りられるので本当にありがたいサービスです。

まとめ

自動喀痰吸引器【アモレSU1】
アモレは我が家の介護用品で一番重宝しているアイテム

自動喀痰吸引器「アモレSU1」は、気管切開の要介護者を在宅介護している方にはかなり助かる介護グッズだと思います。

ただし、気管切開部のカニューレはアモレ専用のものを使わないと使用できません。

そのためには医師の許可が必要となりますので必ず担当医に相談して下さい。

また「アモレSU1」は結構な高額です。

喀痰吸引行為の負担減に値する価値があるかは、各ご家庭の介護環境や要介護者の状態によってかなり変わってきます。

よく考え購入することをおすすめ致します。

ただわが家にとってはこの「アモレSU1」を使用してからは、明らかに介護負担が激減したのは確かです。

今使っている介護グッズで、断トツで購入してよかった思えるアイテムになっています。

少しでもご参考になれば幸いです。

ポイント
  1. 喀痰吸引はされる側、する側両方辛い
  2. 自動喀痰吸引器「アモレSU1」は両者に優しい
  3. 「アモレSU1」の使用で喀痰吸引90%以上負担減
  4. 「アモレSU1」は高額なのでよく検討する
自動喀痰吸引器【アモレSU1】

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