寝たきりの介護には必需品の三角クッション。
寝たきりの要介護者は自分で寝返りが打てないので、ずっと同じ姿勢のままだと床ずれになってしまいます。
その防止策としての基本アイテムが、三角クッションなんです。
この記事では
- 三角クッションとはどんなものなのか?
- その使い方は?
- その効果とは?
など、在宅介護を18年経験してきたわが家の独自での視点で、基本的なことをご紹介したいと思います。
三角クッションを知らない方にとっては、参考になるかと思います。
介護用の三角クッションとは

三角クッションとは名前の通り、三角形の形をしたクッションです。
介護用の三角クッションは長いものと短いものがあり、それぞれ用途により使い分けます。
主に寝たきり要介護者の、床ずれ防止に使われます。
床ずれになるとどうなる?

専門用語では褥瘡(じょくそう)と言われます。
難しい言い方ですよね。
褥瘡とは同じ姿勢で寝たきりになるなど、皮膚が床に接して圧迫されることで生じるものです。特に圧迫をうけやすい部位にでき、やせて骨がでてくると圧迫やずれを受けやすくなるので、お尻や踵によくできます。
健康長寿ネットより
床ずれになると大変です。
床ずれになる場合、最初はその部位の皮膚が赤くなり、
ことも。
さらに悪化するとその部位が腐ってしまいます。
わが家で看ていた要介護5の義母も、以前にいた介護施設でお尻にでっかい床ずれをつくられました。
その後は完治しましたが、お尻にはその跡がくっきりと残っていました。
最悪な介護施設。
要注意を!
その時の実体験を物語風でご紹介しています。
完全にノンフィクション。
興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。

介護での三角クッションの使い方と3つの効果

三角形クッションは、
もので、使い方や効果は様々。
要介護5の義母を在宅介護で18年間看てきたわが家では、こんな使い方と3つの効果を得られていたのでご紹介致します。

1.床ずれ防止
三角クッションの最も基本的な使い方です。
長い三角クッションを、背中とベッドの間に入れて左右に傾けます。
いわゆる「体位交換」こと「体交」と一般的には呼んでいます。
2時間おきに左向き→仰向け→右向きと体交をするのが基本です。
2時間おきに【左向き→仰向け→右向き】と体交する
2.血流促進
体交をすることによって血流促進にも繋がります。
いつも同じ姿勢のままだと血流が悪くなるので、寝たきりの要介護者は特にこういった体交をやることが必要です。
わが家の担当医いわく
とのこと。
でも寝たきり要介護者を毎日車椅子に座らせるのは、かなりの負担になりますよね。
せめて三角クッションで体交をして代用するのでも全く違います。
3.排痰のための体交
わが家で看ていた要介護5の義母は、気管切開のため喀痰吸引が必要でした。
どうしても高齢になると、喀痰が胸の辺りの気管支や肺の辺りで絡みつき、ゴロゴロして上がりが悪い時がでてきます。
わが家では看護師さん指導のもと、その
を勧められてやっていました。
普通の体交よりさらに深い角度での体交ですが、これが結構効果があり
んです。
気になる方は、担当の看護師さんに聞いてみるといいかもしれません。
ちなみにわが家でやっている排痰のための体交はこちらです。
全ての人に有効ではないですが、
・気管切開
・四肢麻痺
・腸瘻
の義母に看護師さんが教えてくれたものです。
詳しい内容を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

まとめ

寝たきりの介護には三角クッションは必需品。
基本的に使い方は一緒ですが、その効果はさまざまです。
手軽に使えて、わが家では3つの効果を得られている三角クッション。
長さも色々ありますが、長いのと短いのは1本ずつ持っていると便利です。
まだ持っていない人はチェックしてみて下さいね。
- 床ずれ防止には必需品
- 血流促進に
- 排痰のための体交にも
- 長さはさまざまある
- 長いのと短いのが1つずつあると便利


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