こもり熱。
寝たきりのご家族を在宅介護で看ている方には、悩みの1つでもあります。
背中はいつもベッドと密着しているので、特に暑い夏などにはこもり熱が発生してしまい、背中が暑くなってしまいます。
今回はそんな背中のこもり熱を一気に解消する方法を、在宅介護歴18年経験をしてずっと有効的だったわが家の例をご紹介したいと思います。
寝たきり介護のこもり熱はこんな心配が・・
寝たきりの方は自分で動けない方がほとんどです。
わが家の義母は、要介護5で四肢麻痺のため自力で寝返りさえ打てません。
背中とベッドは常に密着した状態なので、背中にこもり熱がたまり背中が暑くなりやすいのです。
そのため以下のような心配の可能性がでてきます。
脱水
こもり熱により汗をかくと脱水の心配がでてきます。
いつもより多めに水分を摂りたいところですが、塩分も足りない状態になってしまいます。
義母は過去に塩化ナトリウム(塩分)不足で意識障害を起こし、3度ほど救急車騒ぎになったことがありました。
風邪
背中が暑くなり、そのまま放置しておくとベットリと汗をかいて肌着がビショビショになることがあります。
すぐに気づいて着替えさせられるといいですが、気づけない時もありますよね。
その濡れた肌着のままの状態にしておくと、風邪をひかせる恐れもでてきます。
また頻繁に汗をかくとその都度の着替えも大変。
特に寝たきりの着替えはかなりの重労働です。
熱中症
熱中症も特に高齢者や寝たきりのご家族は注意したいところ。
こもり熱で体温が上昇し、熱中症になってしまったら大変です。
一気に解消!ベッド上で背中のこもり熱や汗を逃がしてくれる「そよ」
1日中ベッドの上で過ごす寝たきりの要介護者にとって、背中のこもり熱は特に注意したいポイント。
その悩みをを一気に解消してくれるグッズがあるんです。
それは
【ATEX エアコンマット そよ ハーフAX-HM1201H】
というもの。
介護専用グッズではないですが、わが家の義母は「エアコンマット そよ」を使用してから、背中のこもり熱が全くなくなり常に背中はサラサラ状態になりました。
どんなグッズなのかご紹介したいと思います。
【ATEX エアコンマット そよ ハーフAX-HM1201H】とは
「エアコンマット そよ」は小さなファンが付いているマットで、外の空気をマット全体に送り込み、背中のこもり熱や湿気を逃がしてくれます。
マット内の空気を循環させてくれるので、背中のべたつきが一気になくなる優れものなんです。
使い方
ベッド(布団)と身体の間に敷いて使用します。
ファンを回すために電源が必要です。
スイッチを入れるとファンが回り始めマット内の空気の循環が始まりますが、ファンの回る音はかなり静かなので睡眠を妨げる心配はありません。
「そよ」の操作自体はとても簡単。
- 電源ボタン
- 送風の強さを3段階で変えられるボタン(弱・中・強)
- 電源が自動で切れるタイマーボタン(6H・8H・10H)
この3種類の操作ボタンだけなので、シンプルで使いやすいです。
使用時に注意したいポイント
布団の上に敷いて使用するだけなので健常者には特に問題はないですが、寝たきりのご家族に使用する際には注意したいポイントが2つほどあります。
わが家の場合に注意している点なので、全ての方に当てはまるわけではないですが、ご参考までにご紹介しておきます。
「そよ」を敷く位置
「そよ」を敷く位置にはかなり注意しています。
わが家の義母の場合、最初はおしりにかかる位置まで敷いていましたが、オムツで圧迫したのかお尻から血が出てしまいました(床ずれ1歩手前)。
それ以降、上の写真のようにおへそくらいまでの位置を基準に敷くようにしています。
「そよ」の1番下の部分を義母のおへその位置に合わせ、頭の方(上)へ引っ張って敷く位置を調節。
「そよ」の余る部分が出てきますが義母の頭の上の方なので問題はありません。
タイマー切れに注意
「そよ」はタイマーがついていて、前項でご紹介したように6時間、8時間、10時間と3段階の中から選べるようになっています。
ここで注意したいのが、最長でも10時間経つと電源が切れるということです。
電源が切れる際には発信音などのお知らせ機能が何もないので注意したいところ。
以前は気づかいないうちに電源が切れていて、「背中が汗ばんでいる!」なんてことがよくありました。
それを防ぐために「そよ」のファン部分にティッシュをつけて送風でなびくようにしました。
そうすれば万が一タイマーで電源が落ちてしまっていても一目で気付くことができます。
「そよ」を使用していても忘れずに注意したいポイント
SOYOを使用すれば背中のべたつきは解消されこもり熱対策にはなりますが、どうしても寝たきりの高齢者になるとそれだけでは簡単にはいかないことも。
身体の体温調整をする機能が落ちてくるので、こんなところもわが家では注意しています。
体温測定
体温測定は高齢者のバイタルをチェックするための基本中の基本。
わが家では定期的に義母の検温をしています。
体温の変化には早めに気づいてあげたいですよね。
触診
わが家の義母は、気管切開をしているので声を出すことが出来ません。
そのため自分の意思表示をすることができないため、我々介護者側で体調の変化に気づけるようにしています。
義母のおでこや首筋・手やお腹、太ももなどを触り、熱いか冷たいか汗ばんでないかなどを触診するようにしています。
表情を見る
表情を見ることも、とても大事なこと。
家族にしか分からない表情ってあると思います。
- 少し顔をゆがめている
- いつもよりも苦しそうな顔をしている
- 顔が若干赤い
- 目がうつろだがいつもとは違う目つき
など微妙な変化にも気づけるのが家族。
しっかりといつもにない小さな変化にも気づけるように、表情をこまめに見るようにしています。
最後に
わが家で一気に解消できた背中のこもり熱。
「エアコンマット そよ」は介護専用グッズではないですが、使用するようになってからは義母の背中がこもり熱でビショビショになることはほぼなくなりました。
背中に敷く「エアコンマット そよ」は決して寒くなるわけではなく、背中のこもり熱と湿気を逃してくれる商品で身体自体を冷やすものではありません。
義母の背中はいつでもサラサラ状態で、わが家の在宅介護になくてはならないグッズの一つになりました。
故障時に備えて1つ予備品をもっているほどです。
寝たきりのご家族を介護をしている方は、着替え1つするにも大変ですよね。
こもり熱で背中が暑くなったり汗をすぐに掻いて困っている方には、「エアコンマット そよ」はかなり重宝するグッズになると思います。
- 背中のこもり熱は「エアコンマット そよ」で一気に解消
- 「そよ」を敷く位置には注意
- タイマー切れに注意
- 「そよ」を使用してもこもり熱には気をつける
わが家で使用している【ATEX エアコンマット そよ ハーフAX-HM1201H】は現在、中古品でしか売られていないみたいです。
現在販売されている「そよ」はこちらのようです。
関連動画もあります。
よかったら覗いてみてくださいね。
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