在宅介護をやっていてとても困るのが停電。
いつ何が起こるか分かりません。
もし急に停電になり、しばらくの間電気が使えなくなったらと想像すると怖いですよね。
特に我々在宅介護をやる者にとっては致命的。
寝たきりのわが家の義母のことを考えたらゾッとします。
この記事では在宅介護歴18年目のわが家の、停電に対する備えと考えることをご紹介いたします。
もし停電になったら
災害でもし停電になったら、と不安になることはたくさんあります。
わが家はオール電化ではないですが、在宅介護をしていると電気を使っているアイテムがほとんど。
これらが遮断されてしまうと、いつもの介護ができなくなります。
ということは
わが家の義母はどうする?
となってしまいます。
食事は腸瘻なので、経管栄養で栄養剤のストックも数箱分あるから数日分は大丈夫。
健常者なら最低食べるものや飲み物があれば何とか生きていけますが、わが家の義母のような完全寝たきりの要介護者は、それだけでは生きていけません。
他にどんなことを気をつけなければならないのか?
こんな心配があります。
停電になったら困ること
停電になったらいつものアイテムがほぼ使えなくなります。
わが家の場合はこんなところが困ります。
介護ベッド
わが家の介護ベッドは、コンセントを2つ使うタイプ。
1つはマットレスの空気圧を変えるもの。
もう1つは、ベッドの高さやギャッジアップダウンさせるベッド本体の動きを作動させるもの。
前者は床ずれ防止のためのもので、後者は栄養注入時やおむつ替え着替えなどでギャッジアップダウンを使い分けます。
介護ベッドが使えなくなると、これらのことが全てできなくなります。
喀痰吸引機
わが家の義母は気管切開。
痰が上がればすぐに気管切開から吸引することは必須。
それをするための、喀痰吸引機が使えなくなると窒息する恐れも。
命に関わる問題です。
酸素吸入機
わが家の義母は、気管切開に酸素マスクを乗せて酸素を供給しています。
現在は0.75l/mの量を吸入させていますが、これが使えなくなるということは、義母の体内に入る酸素量が減るということ。
これも命に関わる問題です。
停電時のわが家の対策
わが家では停電時の万全な対策というほどのことはしていませんが
「もし停電になったら」
と考えた時に、これらの問題は「以下のように対応していくしかないのかな」と考えていることをご紹介します
介護ベッド
介護ベッドはメーカーや型番によると思いますが、ベッドの下を見るとほとんどが備わっていると思います。
わが家の介護ベッドの下を覗いてみるとこんな感じ。
こういう非常用のものが備わっているんです。
停電時や故障時には手回しで対応できます。
ちなみに床ずれ防止には、三角クッションで対応できます。
吸引機
吸引機が使えなくなったら手動で吸引できるこんなものもあるので、喀痰吸引が必要な人は揃えておくと安心です。
わが家ではポータブル吸引機を持っていて、乾電池で動くので停電時にはかなり助かると思います。
年に2回の通院での外出時には、毎回携帯していくので手放せないアイテムの1つです。
酸素吸入機
これが1番困ります。
電気で使う酸素吸引機が使えなくなった際には、酸素ボンベから直接供給するしかありません。
一応酸素ボンベを2本常備してありますが、万が一の時に2本で何日分持つのか調べておかないといけませんね。
停電に対してわが家が考えること
わが家では、食事以外に困るのはこれまでご紹介した3点。
どれも普段は電気を使っているものなので停電時には大打撃。
何とか代替できる方法はありますが、やっぱりいつものアイテムでケアはしたいですよね。
停電時に備えて発電機を買おうと思いましたが、これが高い。
これらのアイテムを使用するのに必要な電気を作れる発電機は、数十万するものばかり。
できれば「日常生活用具費支給制度」の対象にしてほしいです。
または発電機の補助金を出して欲しいと思うんですよね。
最後に
災害などでいつも当たり前に使っているものが使えなくなると、特にわが家のような完全寝たきりの介護者にとっては一大事。
備えあれば憂いなしですが、やっぱり電気なんですよね。
発電機があればかなり助かるのですが、今はどうにもならない。
代用できるものでやっていくしかないんです。
豆知識としてご参考になれば幸いです。
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