在宅介護では必要なものがたくさんあります。
わが家のような寝たきりの在宅介護では毎日様々なものを使っていますが、毎日使用している消耗品も多種多様。
常に在庫を切らさないように常備しています。
実際にどんなものを使っているのか?
訪看の看護師さんにも褒められた、わが家の備品倉庫をご紹介いたします。
わが家で看ている要介護5の義母の状態
まずはどんな状態の介護者を看ているのか、わが家の要介護5の義母の状態を紹介したいと思います。
現在の義母の状態はといいますと
- 四肢麻痺
両手両足が自力で動かせません - 気管切開
字の通り喉から気管へカニューレという管が入っています - 腸瘻(ちょうろう)
胃を通って腸まで管が入っている
胃瘻(いろう)なら聞いたことがある人は多いと思います。
気管切開のため口から栄養を取れないために、胃に管を通していて直接栄養に入れるためのものです。
腸瘻は胃を通って腸まで管を伸ばしているものです。
お医者さんに薦められたのですが、栄養を入れて何かの原因で嘔吐した時に、腸瘻だと胃が1つ壁になるといいますか胃瘻よりも防ぎやすいという理由で腸瘻にしました。
嘔吐して気管まで上がると誤嚥性肺炎になりやすいので、その防止策です。
大まかな身体の状態はこんな感じですが、今現在も穏やかに毎日を過ごせています。
消耗品をしっかり管理している理由
消耗品は何気に出費が多いですが、それでもしっかりと備品を揃えているのはこんな理由があるからなんです。
買ってあげられるものが少ない
わが家の要介護5の義母は、前項で書いた状態なので普段買ってあげられるものがほとんどないんです。
誕生日や母の日などのプレゼントもいつも迷ってしまう。
・食べ物はダメ
・読み物はダメ
・何か自分でできること全般はダメ
だらけ。
だからいつも花束になってしまう。
服や布団などの掛け物は十分にある。
本当に買った上げられるものがほぼない。
だったら必要な備品はしっかりと揃えてあげようという気持ちからです。
少しでも良い状態で過ごしてもらいたい
備品は義母本人に必要なもの。
少しでも良い状態で穏やかに過ごせたら1番いいですよね。
だからその良い状態をキープできるものがあるのなら、極力そういった備品でサポートをしてあげたいと思っているんです。
「健康をお金で買えるのなら」じゃないですけど、できる範囲で。
ケアしやすい環境だとスムーズ
何かあったらこれ!
こういう時はあれ!
という風に今までの経験上でいろんな場面に遭遇しています。
その時に使って良かったものや看護師さんにすすめられたものなどは、揃えておくといざという時に助かるんです。
ケアしやすい環境だと我々介護者もそうですが、訪看の看護師さんもケアしやすいので、とても良い介護のケア環境になります。
看護師さんにも褒められたわが家の備品倉庫
それでは実際に看護師さんにも褒められた、わが家の備品倉庫をご紹介いたします。
あくまでもわが家の場合なので、全てのご家庭に合うわけではありません。
ご参考程度に見てください。
わが家の備品倉庫は押し入れの上段を使用しています。
左スペースには大きいもの
写真に番号を振ってそれぞれの備品をご紹介いたします。
①ペットシート
防水性があるために、ベッドの上で義母のおしものケアをする時に重宝しています。
石鹸で洗いお湯をかけながら流す時に、オムツとベッドの間に敷いておくと安心です。
介護ベッドや衣服が濡れたら大変。
また着替えなどで手間がかかってしまいます。
この方法は安いですし、かなりおすすめ。
②③④オムツのパッド小、パッド大、オムツ本体
わが家の場合はオムツをする時に、オムツ本体にまずパッド大を敷きます。
お尻からオツビの方まで包み、そこに蛇腹にしたパッド小をオツビとパッド大の間に挟んでいます。
そうすることで大量に出た時でも尿漏れ防止になりやすいです。
⑤メイバランス
栄養ドリンクですが、この製品の特徴は少量で高カロリーが摂取できる事です。
250mlで200kcal摂れます。
私の義母は腸瘻からの注入ですが、口から食べられる方で食が細くなったご高齢の方にもおすすめ。
あまり食べられない人は、125mlのメイバランスを飲めば200kcalとれるので少しでもエネルギーを摂取できます。
わが家はお医者さんに薦められて始めました。
現在はこちらのメイバランスを摂取しています。
⑥ラコール
義母の主食の栄養剤です。
経鼻栄養時代から摂取しているもので、もう12年目になります。
この液体の栄養剤でずっとここまで栄養失調にもならず生きてこれていますので、「すごいなぁ~」と単純にビックリしてしまいます。
栄養価が高いんでしょうね。
右スペースには小さいもの
続いて押し入れ上段の右スペースです。
①の左から右に向かって順番に
薬(籠の中)→ボンプの箱(上)、ネブライザー(下)→人口鼻(上の二箱とも)、弾性ソックス(下)→除菌消毒剤→太さの違うカテーテル
②の左から右に向かって順番に
酸素マスク予備→綿棒やタオルなどのちょっとした備品→手指消毒剤の詰め替え用→お尻拭き取りとキッチンペーパー→口腔ケアスポンジ
③の左から右に向かって順番に
ケアー時の手袋(手前)、いつも使用しているカテーテル(奥)→エタノール含浸綿(左手前)、ティッシュ(右手前)、浣腸(奥)→エタノール含浸綿(手前)、清浄綿(奥の青い箱)→サージカルテープ(手前)、キシロカイン(奥)
まとめ
わが家の備品倉庫は押入れの上段を使っています。
我々家族以外でも、各スタッフがケアに必要なものを自由に取れるようにしておけば、常にベストな介護環境を維持できます。
同じような状態の在宅介護をしている方の、少しでもご参考になれば幸いです。
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