寝たきりの介護をやっている人にとって、痰の吸引が必要な人も多いかと思います。
わが家の要介護5の義母は、気管切開をしているので必須。
でもこの痰なかなか自力で出せない時がありませんか?
わが家ではそんなことがあまり起きないように、排痰のための体交を毎日2回やっています。
やるようになってからは、出にくい痰が減ってきました。
本記事では、実際にわが家でやっている体交をご紹介いたします。
看護師さんに教えてもらった体交なので、同じ介護環境の方の少しでもご参考になれば幸いです。
排痰はなぜ必要?
寝たきりの介護者や高齢になると、自力で痰を出すことが難しくなってきます。
よくおじいちゃんやおばあちゃんの喉の辺りで、グゥ~グゥ~ゼェ~ゼェ~鳴っていたりしますよね。
そこで、「かぁ~っぺっ」って出せればいいのですが、なかなか出せない。
寝たきりや高齢の方は機能も弱ってくるので致し方のないことですが、そんな人たちのために痰を出しやすくする方法が排痰です。
排痰方法にはいくつかあるみたいなのですが、わが家の義母のような寝たきりの人にとって、有効的な排痰方法がわが家でやっているような体交です。
わが家の排痰方法は体交
わが家の排痰方法は体交です。
介護で体交というと、一般的には床ずれ防止のためのものっていうイメージが強いですが、わが家では床ずれ防止のための体交はしていません。
現在の介護ベッドは、床ずれ防止機能がついているのでそれに任せていて全く問題ありません(わが家の場合)。
わが家でやっている体交は、排痰をするためのもので看護師さんに教えてもらった方法。
昼と夜中の1日2回やっています。
「排痰」のための体交を1日2回やるようになって
「排痰」のための体交をやるようになって、排痰しやすくなりました。
わが家の要介護5の義母は、よく肺のあたりや気管あたりに痰がへばりついて出せない時があります。
その部分に手を当てると、振動を感じ痰がへばりついているのが分かります。
グゥ~グゥ~
その部分から聞こえるんです。
とても気持ち悪く可哀そうな状態。
でも1日2回「排痰」のための体交をやるようになってから、そんな場面がかなり減りました。
また体交中に「ゴボゴボ」っとへばりついた痰が吹き出すことも多々あるので、かなり有効的な体交だと実感しています。
看護師さんに教えてもらった「排痰」のための体交(わが家編)
それではあくまでもわが家流の「排痰」のための体交ですが、ご紹介したいと思います。
体交は2種類。
わが家では
- ガッツリ
- ゆったり
と読んでいる2種類の体交を、1日2回やってます。
こんな感じです。
ガッツリ
名前の通り深めの姿勢の体交です。
うつ伏せまでいくと、わが家の義母は気管切開部分がベッドに当たってしまうので無理。
だからうつ伏せの手前ぐらいの姿勢です。
わが家の義母は、腕の皮が薄くなっていてちょっと圧を加えただけでペロッと捲れてしまうので、極力両腕には圧がかからないように注意。
もちろん足も重ならないようにして、どうしても重なるようならクッションなどを挟んで対応します。
わが家ではこのガッツリを約30分ぐらいします。
途中でゴボゴボっと痰が上がってきたら、体勢を仰向けに戻し吸引。
そしてまたガッツリ体交に戻します。
これの繰り返し。
ほぼこれで大きなへばりつく痰が取れます。
ゆったり
続いてゆったり。
ガッツリ体交を30分やったら、次はこのゆったりという体交。
これは簡単で、ガッツリ体交の状態の時に背中に三角クッションを当て、そのまま三角クッション側に起こします。
その状態がゆったりになります。
また床ずれ防止のために脚にクッションを挟んだり、頭が下がらないように枕を高くするために、下にクッションを挟んだりしています。
わが家では、このゆったりを約1時間ぐらいしています。
もちろんゆったりの時も痰が出てくる時があります。
吸引時はゆったり体交の姿勢のままでもできるので、体は動かさずに吸引しています。
まとめ
わが家の排痰のための体交は、この2種類の体交を合計1時間半ぐらいかけてやっています。
これを1セットとして、昼と夜中の2回遂行。
夜中はもちろんヘルパーさんにやってもらっています。
排痰のための体交は、訪看の看護師さんに教えてもらいました。
もし同じ介護環境の方ならほぼできると思いますが、一応担当の看護師さんに聞いてからやってください。
介護者の状態によっても良い悪いの姿勢が色々あると思いますので、必ず確認してからお願いします。
少しでもご参考になれば幸いです。
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