寝たきりの要介護者には、手や足が拘縮している方は多いのではないでしょうか。
わが家の要介護5の義母は、四肢麻痺で手足が拘縮していました。
在宅介護をするにあたり、拘縮している手のケアにも気をつけたいですよね。
そのための介護専門グッズが多数あり、使われている人も多いかと思います。
でも介護専門グッズって高いものばかりですよね。
特に消耗品ならなおさら買い換えることが多いので、安くあげるに越したことはありません。
この記事では、
をご紹介。
わが家でも実際に利用していた方法なので、同じような環境の方にはおすすめです。
動画でも!
動画で見たい方は、同じ内容でご紹介していますのでこちらをご覧ください。
手の拘縮とは

関節(骨と骨とが互いに動ける状態でつながっている部分)が、なんらかの原因によって動かしにくくなった状態のことを拘縮(こうしゅく)といいます。関節の周りには、筋や腱(けん)、皮膚などの軟らかい組織(軟部組織)があります。拘縮の状態では、この軟部組織が変化し、関節の可動域(動かすことができる範囲)が狭くなります。曲がったままで伸びなくなる状態を屈曲(くっきょく)拘縮といい、伸びたままで曲がらなくなる状態を伸展(しんてん)拘縮といいます。
あずみ苑ホームページより
脳卒中になると身体に麻痺が残って、手が拘縮する方が多いですよね。
わが家で看ていた要介護5の義母は、60歳の時に脳出血を患い左半身麻痺になりました。
それからはずっと、要介護5の状態の完全寝たきり状態でした。
途中からは右半身も麻痺になり、四肢麻痺状態に。
気づいた時には、義母の手は拘縮していて軽く握られた状態になってしまいました。
手の拘縮で気をつけたいこと

手が拘縮している寝たきりの要介護者には、気をつけなければならないことがいくつかあります。
どんなことに気をつけなければならないのか、見ていきましょう。
水虫
手が拘縮していると、基本的に手のひらを握っている状態になっています。
人により握り具合は様々ですが、どうしてもジメジメと湿っぽくなり、水虫になってしまいます。
匂いがきつくなる
前項で述べたように、常にジメジメと汗ばんでいたり水虫になると、キツイ匂いを発します。
爪の食い込み
手の握り方や指の形・長さによって程度が変わりますが、爪が当たることによって爪先が手のひらに食い込み、傷つける恐れが出てきます。
床ずれ
寝たきりの要介護者は、身体の床ずれには特に注意したいですが、手の指にも気をつけたいところです。
握られた状態の拘縮した手は、
・指と指の間
・ベッドとの接地面
など、位置によっては、床ずれを起こしてしまう恐れがあります。
手の拘縮予防専門用品
手の拘縮をケアする専門の介護用品が出ています。
前項の問題を解消できるような作りになっていて、わが家でも最初の頃はずっと使用していました。
各指を通せる穴がついているタイプのものを使用すると、外れにくくておすすめです。

「100均グッズ」で拘縮予防したわが家の使用例

わが家では、100均グッズで手の拘縮予防グッズとして代用していました。
手の拘縮具合や大きさ・形によって全ての人に適するかは分かりませんが、100均グッズに一工夫するだけで立派なケア用品になるんです。
その100均グッズとは
100均といえど、今や様々なものがでていますよね。


ナイトケア手袋の指先を、だいたい第一関節あたりで切ったものを使用していました。
指先の部分を切る理由は、
・蒸れ防止
・毎日パルスオキシメーターでバイタルを測定
するため。
- 手が水虫なので、塗り薬を塗布していてベタベタと周りにくっつかない防止策になる
- 爪の食い込み・床ずれ防止になる
100均グッズなので、何枚も買い揃えられすぐに洗濯でき、常に新しいものを着けられるので清潔さも保てます。


足指のケアも「100均グッズ」で代用
わが家の義母は、足の親指が人差し指側に傾いているので、親指の爪が人差し指にあたって食い込み気味に。
そのため皮膚を傷つけてしまうので「100均グッズ」でこんな対策をしていました。
同じ悩みを抱えている人は、参考になるかと思います。
まとめ

拘縮した手は人によって様々。
手の形だったり握り方や握る強さが違うので、必ずしも誰もが100均グッズで代用はできません。
各状況により判断が必要です。
問題があるようでしたら専用のグッズを使った方がいいかと思います。
ご参考までに。
- 手の拘縮により気をつけることは様々
- 専門グッズで対策する
- 拘縮状態によっては100均グッズでも代用できる
家の近くに100均ショップがない方は、ネットからも買えますよ。

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