完全寝たきりの在宅介護は気をつけることがたくさんあります。
完全寝たきりのわが家の義母は、自ら声を発せられないので我々介護者が注意しないと、あっという間に体調を崩してしまいます。
本記事では在宅介護歴18年目のわが家で、毎日気をつけていることをご紹介したいと思います。
同じような在宅介護をしている方のご参考になれれば幸いです。
完全寝たきりの在宅介護
わが家で看る要介護5の義母は完全寝たきり。
どんな状態かというと
- 気管切開
- 腸瘻
- 四肢麻痺
- てんかん発作たまにあり
と、首から上以外は自力で動かせません。
だから何もかも介助が必要な状態で、痰の吸引やいつくるか分からないてんかん発作もあるため、必ず近くで見守りが必要なんです。
寝たきりの在宅介護は気をつけることが多い
寝たきりの在宅介護では、気をつけることがたくさんあります。
自分から
- 発せられない
- 動けない
- 寝返りも打てない
状態なので、我々介護者側から気づいてあげなければならないという姿勢が必要。
寝たきりの介護では、そういった細かい所まで気をつけるのが大事です。
わが家で毎日気をつけている5つのこと
介護者の状態によってそれぞれ気をつけるポイントは変わってきますが、ここからは要介護5の義母を介護するにあたり、毎日必ず気をつけている5つのことをご紹介いたします。
床ずれ
床ずれは寝たきりの介護にとっては、必ず気をつけなければならないことです。
床ずれ(褥瘡[じょくそう]とも呼ばれます)とは、長時間の圧迫により皮膚に十分な血液が流れなくなることで生じる皮膚の損傷です。
皮膚の病気 – MSDマニュアル家庭版
毎日ほぼベッドの上で過ごす要介護者は、自ら寝返りすら打てない状態。
一部の部分だけ圧がかかってしまうと、あっという間に床ずれになってしまいます。
また服のよじれがあったり、ひどいと手や足の指先などもなってしまうので、頭から足の爪先まで神経を尖らせるぐらいの配慮が必要。
今はほとんどの介護ベッドが床ずれ防止機能が付いていますが、それ以外にも三角クッションも状況によりうまく使っていきましょう。
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は、寝たきりの人以外にも高齢者は気をつけたいところ。
自身の唾液でもなることがあるため、細心の注意が必要です。
わが家の義母は、気管切開なのでまめな吸引を心がけています。
手動での吸引と自動喀痰吸引機の両方を使い、その時の痰の上がり具合で使い分けています。
こもり熱
寝たきりの人は、こもり熱にも気をつけたいところ。
ずっとベット上にいるので、背中は常に介護ベッドと接地しています。
そのため、気づくと背中が汗びっしょりなんてことも多々あります。
わが家では義母の背中と介護ベッドの間に「SOYO」というものを敷いて対応。
このSOYOは決して冷やすものではなく、マット内の空気を循環するものなので安心して使っています。
バイタルのチェック
わが家の義母は、気管切開のため自身で声を発せられません。
そのため「暑いと」か「寒い」とか「痒い」とか「痛い」とかが言えない。
だから数値的に健康状態を定期的に測ることが大事。
いわゆるバイタルチェックというもの。
わが家では定期的に体温、SPO2を計測してノートに時間と各数値を記録しています。
体調を崩す時などはそれまでの経過が分かるので、お医者さんなどに伝える時にも参考資料になるので重宝します。
SPO2はパルスメーターで指先に挟めば簡単に測れるので持っておくと便利です。
部屋の室温・湿度
介護部屋の室温と湿度も気をつけたいところ。
室温も我々介護者が感じる温度に上げてはいけません。
しっかりと室温計を見ながら調整します。
湿度も冬は乾燥しやすいので、加湿器を使い調整してます。
室温や湿度は要介護者の状態に合わせて、各家庭の目安を保ちましょう。
まとめ
完全寝たきりの介護は気をつけることが他にもたくさんありますが、基本はこれまでご紹介したものがわが家で毎日やっていること。
介護も各家庭によってどれが正解というものはそれぞれなので、見合った介護環境を見つけ、常に安心して過ごせるように気を使っていきましょう。
- 床ずれ
- 誤嚥性肺炎
- こもり熱
- バイタル
- 部屋の室温・湿度
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