長くかかる訪問入浴への対策!2時間を1時間にしたわが家の時短方法とは

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わが家では要介護5の義母を在宅介護で看ています。

完全寝たきりなので介護サービスをフルに使うのは必須。

その中の1つの訪問入浴。

最近事業所が変わったのですが、以前の事業所は1時間で終わっていたサービスが2時間近くかかって困っていました。

本当は事業所が考えることなのですが、どうしても1時間以内で終わらせたくて、そこで我々家族がやった対策をご紹介したいと思います。

目次

寝たきりの訪問入浴は大変

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わが家の義母は要介護5で四肢麻痺の完全寝たきり状態。

首から上しか動かせず、気管切開の他に腸瘻もしているので入浴といっても簡単にはいきません。

気をつけなければならないことがたくさんあります。

気管切開からお湯が入ったら一大事になるし、腸瘻を間違って引っ張ったら大変。

だから簡単にお風呂に入れるということはできない状況。

そのためには訪問入浴サービスは本当にありがたい存在。

義母をベッドから浴槽まで移動するのも重労働だし、それに加え色々気をつけながらやらなければならないので、非常に訪問入浴スタッフには感謝しています。

以前は1時間かかっていた訪問入浴が2時間に

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以前の訪問入浴事業所は長年利用していたのですが、今年の初めで事業所がなくなることになり、今の事業所にお願いすることになりました。

ところがとても大変な状況になってるんです。

以前の事業所は1時間以内にきっちり、早いと50分とかで終わっていた訪問入浴が、今の事業所では倍以上の2時間かかる。

これはキツいですよ。

見守る我々もキツいですが、要介護5の義母もキツい。

寝たきりで気管切開もしているので声を自ら発せません。

だからのぼせたとか、暑いとか寒いとか言えないので、介護者の我々がしっかりと見守って注意しないといけない。

神経をずっと張り巡らせる時間が、2時間もあるとそのあとはクタクタです。

慣れるまで時間がかかると思い様子を見たが

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決してスタッフ達は手を抜いているわけではなく、むしろ一所懸命にやってくれています。

だから慣れるまで時間がかかっていると思い、最初の10回ぐらいまでは仕方のないことと思うようにしました。

4回目には2時間が1時間30分まで短縮。

やっぱり慣れるまで時間がかかっていたんだと思っていたら、次の時には1時間40分と後戻り。


おいっ どういうことだよ?


と心で思いながらも、もう少し様子を見ようと思いました。

しかし、その後も1時間40分とか1時間45分とか、一向に時間が縮まる傾向が見えなくなってきました。

なぜ訪問入浴を1時間以内にしたいのか?

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丁寧には入浴させてくれるのはいいのですが、我々としては1時間以内に抑えたい理由が2つあります。

義母の負担を少なく

まずは義母の負担を少なくしたいのが1つ目の理由。

完全寝たきりで今年で85歳の義母。

健常者だって高齢になるとお風呂は疲れるものです。

まして寝たきりの義母にとってはなおさらのこと。

湯船に20分も30分も入っていたらかなりぐったりきます。

私だって15分浸かっているだけで結構キツい。

あとは入浴後ベッドに移ってからも、薬を塗ったり着替えたりするのに1時間近くかかっている。

義母が湯冷めしちゃいます。

入浴時の室温はいつも高めに設定していますが、それでも裸の状態で長いこと、なんだかんだされるとキツい。

介護スケジュールが狂う

2つ目が訪問入浴後の介護スケジュールが狂ってしまいます。

義母は腸瘻なので栄養と水分の注入時間は5時間ほどかかります。

訪問入浴は1時間以内に抑えてくれないと、その分全ての時間がズレてくるんです。

栄養と水分の注入が終わっても、その後1時間休んだらネブライザーをかけたり排痰のための体交をしたりと、何気に忙しいんです。

先日30分遅れのスタートだったが1時間で終了

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奇跡が起きました。

先日の訪問入浴が1時間で終わったんです。

その日は訪問入浴から

「前の家で色々あって時間を押しているので30分遅れます。」

との電話。

「終わった~今日は完全に覚悟しないといけないなぁ~」

って思いました。

電話通りほぼ30分遅れで来ました。

でもそこからが凄かった。


スタッフ全員、遅れからの意識か動きもいつもよりも機敏。

そして1番大きな理由はある看護さんだったんです。

その看護師さんはとても仕事ができる人で、次はこれ、あれと周りのスタッフに的確に指示を出す。

今までに何人かの看護さんが来ましたが、圧倒的に存在感が違います。

これには助かりました。

だから我々も少しでも早く入浴が終わるように、色々対策をしたんです。

2時間かかっていた訪問入浴を1時間にしたわが家の対策

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その看護師さんの存在はかなり大きかったですが、それに加え我々家族が訪問入浴の時短をするためにやった対策があります。

このこともあり、1時間に終わったと思います。

訪問入浴のやり方に提案

あまり会社側には口を出したくなかったのですが、流れが悪すぎると最初見た時からずっと思ってました。

ここをこうすればもっと早くなるのに、その間にこれをすればスムーズになるのにとか思うところがたくさん。

だけどこの日は提案したんです。

もちろん柔らかい口調で。


1番ネックに感じていたのが、義母を浴槽に入れるまでの段取り。

スタッフは3人で来ますが、看護さん1人が義母に張り付き、残りの2人が浴槽などを組み立てたりお湯を入れたりと準備。

でもここにデッドポイントが。

1人で義母に張り付いても服を脱がせるのも無理があり、もう1人が手が空くのを待っている状態だったんです。

もちろんバスタブなど大きなものを運ぶのは2人必要ですが、それ以外は1人でもできる作業。

それならそこに2人つかないで、1人をすぐに義母の方につけるようにお願いしました。

そうすれば1人がお風呂の準備をしている間に、2人が義母についてお風呂に入れる準備ができます。

今まではお風呂の準備ができてから義母を用意するっていう形。

ここでロスタイムができていたんです。

その改善策を提案したら、見事にお風呂の準備ができたとほぼ同時に、義母も入れる用意ができていてスムーズに入浴。

かなりの時短です。

迷っていたらその都度教える

ここもあまり口を出さないようにしていたんです。

スタッフがわが家のマニュアルを見ながら、色々やっている最中に立ち止まったりすることが度々ありました。

それを見て心の中では

(もう何回目だよ。同じところでつまずくのは)

って思っていたんです。

学習能力がないというか覚えようという姿勢が全く見られず、イラっとしていたのが本音。

でもそんなことも言ってられない状況。

作業が立ち止まったらすぐに声掛けをして

「これはこうです」

とか

「こうやるのが速いしスムーズ」

とか、その都度優しい声を意識して教えました。

心の中では(同じこと言わせんの何回目だよ!)とは思ってましたが・・

仕事ができるメンバーをよこしてもらうように要請

今回のキーマンはこの看護師さん。

この方がかなりテキパキと周りのスタッフを指示し、それでも義母には優しく接し、彼女を中心に動いていたということが分かりました。

だから管理者には

「毎回あの看護師さんきてくれるとありがたいんですけど。それならだいぶ時間も短縮できるし」

とお願いしました。

管理者は

「そうですね。今後はそうします。」

と快諾。


これで今後は1時間で終わらせられるか!?

最後に

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ここまで家族がやらなければいけないのはハッキリ言ってくたびれますが、もうわが家に10回弱来て毎回1時間30分だ、1時間40分ってかかってしまうと、その後のケアスケジュールが全て狂ってきてしまいます。

訪問入浴事業所もたくさんあればすぐに変えたいところですが、わが家が住んでいる地域は選べるほど事業所がないんです。

そうなったら今の事業所でやれるところまでやるしかない。

まだこの先どうなるか分かりませんが、しばらくはこの方法で対策をしていきたいと思います。


少しでも同じような心境の方のヒントになれば幸いです。

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