在宅介護歴17年目を迎えたわが家。
要介護5の義母は今日も穏やかに過ごせています。
それも各介護スタッフのお陰なのは間違いありませんが、わが家でも様々な工夫をしています。
長年、在宅介護をしてきた経験から色んなノウハウを得てきましたが、今回は在宅介護をする上で円滑にすすめるコツの1つ、記録ノートの重要性をお伝えしたいと思います。
在宅介護を円滑にするには記録ノートがポイント
わが家の在宅介護では記録ノートが必須。
毎日、当たり前のように記録ノートに様々なことを記録。
もちろん各介護スタッフが訪問介護で入った際にも記入してもらっています。
この記録ノートが、今までのわが家の在宅介護を最善で円滑にするために支えてきた重要なポイントでもあります。
記録ノートにはこんなことを記入
では記録ノートには
どんなことを書いているのか?
ご紹介致します。
- 記入日・時間
- 介護者の氏名(所属事業者名も)
- 時系列に要介護5の義母の体温・血中酸素濃度(SpO2)・脈拍数
- おむつ交換時の排泄物の量や色、気になったことなど
- 喀痰吸引時の痰の色や硬さ、気になったことなど
- 要介護5の義母の全体的な様子や気になったことなど
主にこんなことを中心に記入しています。
訪問看護で訪れた看護師さんにも気づきや支持があれば、連絡帳のような感じで記入してもらっています。
義母のバイタル記録プラス、みんなの連絡帳って感じです。
記録ノートで最善の在宅介護ができる
ではこの記録ノートをつけることでどんなメリットがあるのでしょうか。
在宅介護で記録ノートを17年近く続けてきて、感じたことを書いてみたいと思います。
要介護者のバイタルを細かくチェックできる
定期的に義母の
- 体温
- 血中酸素飽和濃度(SpO2)
- 脈拍数
を計測して記録することにより、体調管理がしっかりできます。
「体温が少し高いけどSpO2が安定しいる」
とか
「今までの記録を見ながらこういう時にはただのこもり熱」
など義母の体調の変化がある程度読みとれるようになりました。
これはとても大事なことで、人によって違うのでこれが正解!っていうのはみんなそれぞれなんです。
「熱が高いから大変!」
なんてすぐに慌てることもなくなり、冷静に判断できるようになりました。
まずはあなたが看ている要介護者の体調のリズムを把握することが大事です。
要介護者の状況の変化が一見して分かる
風邪をひいた時など、いつから異変が起きてきたのか見返せるのでかなりいいです。
例えば主治医から
「いつごろから咳がでるようになりましたか?」
「熱はいつから続いているの?」
等の質問にも、この記録ノートを見ながら正確に伝えることができるのでかなり助かる存在です。
正確な情報を主治医に伝えられれば、それだけ的確な処置を受けやすくなるので要介護者にとっても我々介護者にとっても負担を少しでも和らげられます。
しっかりと引継ぎができる
わが家には各介護スタッフが毎日入れ代わり立ち代わり入ってきます。
この記録ノートをつけることにより、各スタッフ同士が交代する時にもしっかりと引継ぎができるところも大きなポイント。
例えばスタッフが入れ替わる際に、
- 引継ぎ時にバイタルの確認をしあえる
- 何かあった時には記録ノートを見ながら共有
などができるので、このことを伝え忘れたとかこんなことがあったので要注意、などの伝達のズレにも役に立ちます。
後で見返せるので何かあった時に思い出せる
義母に何か異変があった時や体調がいつもと違う時など、過去の同じような状況の時を見返せるので、ある程度の対処や様子見ができます。
もちろん勝手な個人的判断はしませんし、いつもと様子がかなり違う時や分からないことがあればすぐに主治医なり看護師なりに電話をし指示を仰ぎます。
ある程度の目安として見当がつきやすいので、そういった部分では過去の様子を思い出せることはかなり助かる記録になります。
最後に
この記録ノートをつけるという発想は妻が思いつきました。
義母が入院した時に、看護師さんが患者のバイタルを記録しているのをみて浮かんだそうです。
看護師さん同士が交代で引継ぎする際にも、患者の記録を見ながら引継ぎしているのを見て
「これはうちの介護でも使える!」
とピンっときたそうです。
それ以来記録ノートをつけ続けてきて、今ではないことは考えられません。
記録ノートを見ればヘルパーさんに義母を看てもらっていた時の状況も確認できるので一石二鳥。
わが家では当たり前だけど欠かせないものとなりました。
在宅介護をしている方には是非やってほしいと思います。
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