在宅介護のレイアウトは、どうするのが理想なの？
物の配置が変わるだけで、ケアのやりやすさがかなり変わる大事なことだから、しっかり考えた方がいいです。
この記事では、在宅介護を17年間やってきて、とてもやりやすかった
をご紹介いたします。
あくまでもわが家の場合ですが、少しでもヒントになれば幸いです。
在宅介護部屋のレイアウトは要介護者によって様々
介護部屋のレイアウトといっても、これが正しいという正解はありません。
要介護者の状態によって様々。
要介護者が
・自ら動ける人
・車椅子を使用する人
・認知症
・完全寝たきり
・吸引の必要性の有無
・経鼻栄養
・胃瘻・腸瘻
などの違いにより、介護の内容や行動範囲が変わるので一概には言えません。
この記事では、
をご紹介していきます。
あくまでも、参考程度に見てくれればありがいです。
わが家の在宅介護部屋のレイアウト
わが家では、17年間在宅介護をしてきました。
始めた時から要介護5で、最初は左半身の麻痺だけでしたが、最終的には完全な寝たきり状態になってしまいました。
わが家の要介護者の状態
今回ご紹介するレイアウトは、17年間看てきた義母がこんな状態での理想の在宅介護部屋となります。
- 要介護5
- 完全寝たきり
- 四肢麻痺
- 気管切開
- 腸瘻
- たまにてんかん発作あり
だったので、色々とやることや気をつけることが多かったです。
気管切開のため痰の吸引が常に必要なこと、たまにてんかん発作があるため、常に付き添っていなければならない状況での介護部屋になります。
よく使うものは手で届く範囲に
これは基本中の基本。
介護でよく使うもの、1番使うものは、義母の介護ベッドの横にいても手の届く範囲に置くことは必須です。
- アモレ(自動喀痰吸引機)
- 吸引機
- カテーテル
- 消毒液
これらはとっさの時でも使えるように、すぐに使える位置に配置。
- 体温計
- パルスオキシメーター
- ティッシュ
- タオルやガーゼ
これらは、定期的に使うものや近くにあった方がいいものです。
介護ベッドの周りは人が入れるスペースを
完全寝たきりの義母のケアでは、全てのことをやらないといけませんでした。
特に義母の身体を動かしたりするようなケアで、毎日やっていた
・おむつ替え
・着替え
・腸瘻部分のケア
・ギャッジアップの前の体勢の整え
などは、多少の力仕事にもなるために、ある程度のスペースは必要になります。
そのため介護ベッドを中心に見て、
です。
動線を考えたケア用品等の配置
動線を考えて、ケア用品を配置することも大事です。
1番大事な吸引機は、介護ベッドからすぐに手の伸ばせるところに置くことは必須。
それに使う
・介護手袋
・消毒液
・カテーテル
・カテーテルの中を洗浄する水
・ティッシュ
なども置いておくと便利です。
わが家では、介護ベッドからすぐ手が届く範囲にこのラックを置き、この中にこれらを配置していました。
消耗品やよく使うものを押入れを倉庫に
消耗品やよく使うものは、介護部屋が和室で押し入れがあるので、そこをストックする倉庫代わりにしていました。
・オムツ本体
・尿パッド(大・小)
・ティッシュ
・カテーテル
・義母のケアに必要な医療品
など
着替えに使う服は多めに用意
義母に着せる上着、肌着、巻きスカートは、季節によって生地の厚さを換えていました。
それぞれ多めにハンガーにかけて部屋の隅に配置。
わが家では、よく押入れの収納スペースを活用するこのグッズをこんな感じで使っていました。
ポチップ
これだけ多く用意しておけば、服を汚した時などにすぐに着替えさせられるので安心。
我々家族が近くにいない時でも、ヘルパーがすぐに使えるのでおすすめです。
またその上には、体勢を整える時や体交をする時に使う三角クッションや、様々な大きさのクッションも置いていました。
わが家の在宅介護部屋の配置図
わが家の在宅介護部屋は、上から見るとこんな感じでした。
和室６畳の部屋ですが、出窓があったのと押入れがかなり広かったので、この配置がかなり使いやすいレイアウトでした。
まとめ
介護部屋の理想のレイアウトは、要介護者の状態に合わせたものにするのが大事です。
わが家の要介護5の義母は、完全寝たきりだったので、ケアをやりやすいように
でした。
これが自ら動ける人や車椅子を毎日使うような人などでは、また大きく変わってきます。
・要介護者にとって過ごしやすいのは？
・介護者にとってケアをやりやすいのは？
という2つの視点から考えると、理想の介護部屋のレイアウトを考えやすいです。
毎日介護をやっていると、やりやすいやりにくいの感覚がわかってくるので、少しずつ変えていくことも大事です。
在宅介護部屋のレイアウトに悩んでいる方の、少しでもご参考になれば嬉しいです。
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