重度訪問介護サービスを利用していて、時間数が足りないと思っている人は再度申請すると増える可能性があります。
お住まいの市区町村によっても多少違いはありますが、わが家では2回申請して一気に増えました。
この記事では在宅介護歴18年のわが家流の、時間数を増やすためのコツをご紹介いたします。
重度訪問介護の時間数は足りてますか?
重度訪問介護の時間数には上限がないんです。
要介護者の状態にもよりますが、わが家では1番最初に重度訪問介護サービスを使い始めた時は、圧倒的に時間数が足りませんでした。
どのぐらい足りないかと言えば、睡眠時間を確保できないぐらい。
わが家の要介護5の義母は、気管切開をしているので喀痰吸引は必須のケア。
いつ痰が上がってくるか分からない状況なので、必ず義母の横に付き添ってないといけません。
朝も昼も夜も痰が上がったら吸引。
もちろん夜中も義母の横で寝ますが、寝ている間でも痰が上がれば吸引。
そんな生活を続けていて我々夫婦も毎日寝不足状態。
そこで重度訪問サービスを使い始めて1番最初のサービスは、我々の睡眠を確保するために夜勤ヘルパーを当てることに。
ただ当初の時間数だけでは、毎日夜勤を入れるほどの時間数がおりなかったのです。
だから週に2回ぐらいは、我々夫婦で夜中に義母を見守っていました。
重度訪問介護の時間数が足りないと思ったら
せめて睡眠だけは確保したい。
夜中も介護
昼間も介護
となると、心身ともにどんどん疲弊してきました。
もちろん夜勤ヘルパーが入った日は、我々はしっかりと寝れたので昼の介護はなんとかできます。
でも時間数の関係で入れない日は地獄です。
寝不足で頭の中はポワポワ状態。
そして精神的にカリカリ。
義母に対する介護も雑になったり、夫婦我々もちょっとしたことで喧嘩が絶えませんでした。
こんな状態ではみんな壊滅すると思い、再度時間数を増やすための申請をしたんです。
その後は1回申請し増え、それでも足りずその後も1回、計2回再申請して大幅に時間数が増えました。
時間数が足りないと思ったら再申請をすぐにしたほうがいいです。
そうしないと在宅介護のバランスが崩れてくるので要注意です。
重度訪問介護の時間数を増やすコツ
初回を含め今まで計3回時間数の申請をしてきました。
その際には市区町村の職員が数名自宅に聞き取り調査にきます。
その聞き取り調査をもとに時間数が決まるのですが、ここで時間数を少しでも多く確保したいですよね。
そのためにはコツがあるんです。
あくまでもわが家流ですがこんな感じです。
感情的にならない
どうしても介護で疲れているので、聞き取り調査の時の会話では感情的になってしまう人もいるかもしれません。
こんな生活だから疲れる
寝れない
なんとか助けてくれ
その気持ちすごく分かります。
介護者のSOSの訴えですから、どうしても感情的に話してしまいがちです。
でもここはグッと我慢して冷静に淡々と話すのがベスト。
やっぱり職員は介護の本当の辛さを知らないので、そこで感情的に話しても引かれるだけです。
しっかりと会話をするようにした方が、理解してもらいやすくなります。
感情的にならず冷静に淡々と状況を説明する
どれだけ不便な生活なのか想像させる
冷静に淡々と話すのを前提に、現在やっている介護生活を説明していきます。
もちろん職員は介護の本当の大変さを実感しにくいと思うので、ここでいかに理解してもらうかがポイント。
想像してもらうんです。
自分がそういう生活だったらどう感じるか。
例えばわが家の場合だったら、まず睡眠時間が確保できない辛さ。
夫婦2人で看ている時の状態を淡々と説明していきます。
2人で交互に代わりながら、夜中付き添ったらどちらかは睡眠不足状態。
仮に私が夜勤をやった日は、寝不足のまま昼間仕事に行くわけです。
その状況を説明する。
そして職員に「そんな状態で昼間の仕事をするのはかなり辛いですよね。」と説明する。
そうすると「確かに」と返事が返ってくるわけです。
他にも、ほっと休める時間が全くないとか、ちょっとそこまで買い物とか全くできないなど。
どれも現在やっている生活を説明して
あなただったらどうですか?
かなり異常な生活だと思いませんか?
と、自分がもしその生活をしたらと想像させる。
そんな生活だとぐちゃぐちゃになってしまう、と自分ごとのように考えてもらう。
ここが重要ポイントです。
これで3度目の時間数は、ビックリするぐらい大幅に増えました。
職員に自分ごとのように想像させる
まとめ
時間数は多いに越したことはありません。
市区町村によって時間数が下りるのが厳しいところと、甘いところがあるというのは現実問題あるようです。
我々が住んでいる市も、厳しい方だと聞かされていましたが無事大幅アップに成功。
周りの人も「よくそんなに時間数がおりたね」ってびっくりされるほどです。
でも介護をする我々からすればまだ足りないと思っています。
あくまでもわが家の場合なので参考程度にしてくださいね。
時間数が足りないと思ったら、再度申請して少しでも快適な介護生活が送れるようにしていきましょう。
- 感情的にならない
- どれだけ不便な生活なのか想像させる
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